はじめに
ちょっと前ですが、Linux機のシステムバックアップ・リストアを標準コマンドで取得する機会があったのでメモ。だいぶ苦労しましたが、いい勉強にはなりました。
今回はバックアップ編。
前提
- バックアップ対象サーバのOSはRHEL7.2。保管先サーバのOSはWin2012R2。
- バックアップ対象サーバと保管先サーバ間でNFSサーバ-クライアントがインストール済みで、かつサービスが起動していること。
- 必要なコマンド群(dump、xfsdump等)がインストール済みであること。
バックアップ方法
- バックアップ保管先のサーバにNFS共有を張ったフォルダを作成。
- ファイルタイプごと標準コマンドでバックアップを取得し、そのフォルダへ格納。
- リストアする際にUUID情報やパーティション情報・ボリューム情報が必要となってくるため併せて取得。
以下バックアップ取得コマンド。
対象サーバ側で「backup-folder」ディレクトリを作ってNFSマウント
# mkdir /backup-folder
# mount -t nfs XXX.YYY.ZZZ.AAA :\hokansaki-folder /backup-folder
パーティション情報を取得(実際はテキストファイルに出力)
# sfdisk -d パーティション
パーティションのUUID情報を取得(実際はテキストファイルに出力)
# blkid
ファイルシステムのマウント情報を取得(実際はテキストファイルに出力)
# cat /etc/fstab
物理ボリューム情報を取得(実際はテキストファイルに出力)
# pvdisplay
ボリュームグループ情報を取得(実際はテキストファイルに出力)
# vgdisplay
論理ボリュームの情報と構成情報を取得(実際はテキストファイルに出力)
# lvdisplay
# vgcfgbackup
各パーティションのファイルタイプ・マウント先を取得
# df -TH
各パーティションのファイルタイプに応じてバックアップを取得
(リダイレクションでテキストファイルに出力)
ファイルタイプ「ext4」の場合
# dump -0uf パーティション | gzip -c > バックアップファイル.dump.gz
ファイルタイプ「xfs」の場合
# xfsdump -l0 パーティション gzip -c > バックアップファイル.dump.gz
ファイルタイプ「vfat」の場合
# tar zcvf バックアップファイル.tar.gz ./
マウント解除
# umount/backup-folder
感想
パーティション・ファイルタイプ・マウントディレクトリの理解がこれまであやふやでしたが、今回のバックアップ方法を調べることで自然とわかるようになってきました。
LPICはこの時点でレベル1は持ってたのですが、いかに理解してなかったが痛感された感じです。。やはり実践ありきですね。
リストア編はこちらから。