しらべっぱなし帽子

調べっぱなしにしないためのメモ。

LPIの新試験!〜DevOps Tools Engineer Exam 701について〜

はじめに

いきなり話が脱線しますが、最初にLPI-JAPANの「LINUC」とLPIの「LPIC」について。

今年2月から始まった、LPI-JAPANが日本向けに提供しているLinux認定資格「LINUC」。私も周囲に言われるがままにLPICから移行しました。ただ、あとでわかったのですが、LPICって別に無くなった訳ではないんですね。そもそもLPICはLPIが提供してものでLPI-JAPANはLPIのパートナーとしてそれを斡旋していた。そして、この度日本向けにLPICの提供を終了し、LINUCという独自の試験を独自に提供した。

LPI-JAPAN的にはLPIにLPICの受験料が持ってかれるのが嫌だったんですかね。LPICの受験は現在も存在しており、LPIのHPで全然受験可能です。

■ LPI HP

https://www.lpi.org/ja/

また、LPI-JAPANはLPIの日本支部でもなんでもなく、あくまで"パートナー"であってLPIとは完全に独立したNPO団体なんですね。ややこしい。。

■LPI-JAPAN

www.lpi.or.jp

 

LPIは今年7月頃にLPIで日本支部の設立を宣言したみたいです。

LPI本部長が取材のインタビューでその経緯について語ってますが、「LPI-JAPANに支部になってほしかったが、向こうはそれに関心がなかったようだ・・」と。LPICの受験料がLPI-JAPANに持ってかれるのが嫌なんででしょうか。まあお互いにNPOだし違うか。

itjinzai-lab.jp

 

DevOps Tools Engineer Exam 701とは?

だいぶ話が脱線しましたが、今回書きたかったことは「DevOps Tools Engineer Exam 701」という試験について。LPIが提供しているLinuxの認定試験の一つなのですが、最近のインフラ業界の潮流を非常にキャッチアップした試験だと思います。試験概要はこちらから。

 

試験範囲としては以下5つにカテゴライズ。

  1. ソフトウェアエンジニアリング
  2. コンテナ管理
  3. マシンの配置
  4. 現代のソフトウェア開発
  5. サービス操作

特に目を引いたのが「1.ソフトウェアエンジニアリング」と「2.コンテナ管理」。

「1.ソフトウェアエンジニアリング」では、Devopsの基本概念やクラウドによる基本設計、クラウドプラットフォームによって提供されるサービスやOpenstack。また、Gitによるソースコードを管理やCI / CDパイプラインやJenkinsによる実装についてを試験範囲としている。

 

「2.コンテナ管理」では、Dockerコンテナを構築、共有、操作についてやKubernetes用のコンテナベースのアプリケーションを定義および管理についてを学ぶことができる。

 

他にも、「3.マシンの配置」はVagrantによる操作や活用についてや「4.構成管理」ではAnsibleやpuppet、Chefの利用、操作方法等が試験範囲となっていたりと非常に今求められてる技術とリンクした試験ですね。

ただ、受験料は税込16200円と相変わらず高め。あとこの試験は利用言語は現在英語のみ。早く日本語対応してほしい。まあLPI-JAPANもそれと類似の試験をそのうち出しそうですが。そうすると一番困るのは資格対策本を出版する人達。

 

最後に

最近のIT系資格はたくさん出ている割に実用性に欠いたものも少なくない。勿論、「資格>経験」が一番であることには変わりないが、経験のための第一歩として資格は有益であることも事実。そういう意味で今回紹介した「DevOps Tools Engineer Exam 701」は現在のIT、特にインフラ系エンジニアとして必要なスキルがつまった資格かと。ただこれ参考書とかサンプル問題とか全然ないんだよな(日本語は勿論英語も)。。